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高額医療費と寿命

とある記事が目にとまりました。
ご主人のお給料から高い抗癌剤の費用が払えないから、抗癌剤治療を止めましたと言うものでした。
抗癌剤治療をしたからと言って再発転移しないわけじゃないです。
現に、わたしだって、きちんと医師の薦めに従って抗癌剤治療もホルモン治療も放射線治療もしました。でも、1年半で転移しました。それは、転移する確率が高かったこともありますが、ひょっとしたらもっと早く転移していたかもしれません。だって、癌は鎖骨リンパまで来ていたのですから。ま、今となっては分かりませんが・・・。
それにその時はまだ休職状態で、給与もありましたから、医療費は自分でカバーできていました。でも、今は仕事しているといっても健康な時の半分も出来ていませんから、かなり大変です。これで、もっと悪くなれば、逆に医療費はかかるは、収入はなくなるは、ってなことになるわけです。これって、死活問題ですよね。
そんなこと思ってた時に上記の記事が目に飛び込んできました。
ショックでした。
先日も医療費が高いと喚いていたわたしですが、現にそれで治療を止めてしまった人がいるというのはとても残念です。
乳癌はかなり抗癌剤が有効な癌です。
末期であれば、副作用に苦しんでまで抗癌剤をやる必要はないと思います。
そう、鈴木ヒロミツさんのような選択もあるわけですから。
わたしもいつかそのような選択をしなければならない日が来るでしょう。
でも、乳癌には選択できる抗癌剤や治療が他の癌に比べて多いのです。
それだけにとても残念です。
今使っている薬は、わたしが骨転移した数ヶ月前に3分の1くらいに安くなったと聞きました。
どんどん新薬が認可され、値段が下がればいいです。
転移してしまえば完治はありません。
ですから、とても悲しい選択だと思いました。
その方も、そういう不本意な選択をしなければいけなかったご自分を、自分で寿命を縮めてしまったと、責めておられるみたいで、とても切なくなりました。
健康保険の高額医療支給も微妙に届かない値段なんですよね。
何かいい手段はないものかしら?
それでも前向きに頑張ろうとしているその方に、一言のコメントすら残せなかった自分が情けないです。

by coo-sora | 2007-03-27 16:48 | 乳がん