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寂しくなりました・・・

今夜は、わたしが結婚するまで勤めていた保育園の園長先生(現理事長)がお亡くなり、お通夜に行ってきました。

もう、30年以上も前のことです。

わたしが就職したときは既に60歳をまわっていらして、園長というより子供たちや職員のオジイチャンのような親しみがありました。
でも、社会福祉や保育に関する情熱には圧倒されるものがあり、夜遅くまで激論を交わらせたものでした。
まだ、若僧のわたしたちの言葉にもしっかり耳を傾け、いろいろなアドバイスを頂きました。

そして、母の看病のために二男を預かってくれる所を探していたときも、明日から連れてきなさいと助けてくださったのです。
保育園は、滋賀県の社会福祉のお仕事を退職されたあとに資財を投じて開園されました。
当時としてはまだ障害児保育や長時間保育が珍しく、試行錯誤の毎日でした。

とにかく、何十年もずっと地域の社会福祉のために時間を惜しむことなく尽くされてきた方でした。
今夜もそれも現すように、凄いたくさんの弔問者でした。
こんなに大勢の方が集まられたお通夜は初めてだねって夫と驚きました。
95歳で亡くなられたのですが、1週間前までは現役で理事長として活躍されていて、倒れられた時も原稿を書かれていた最中だったとか、ホントに凄い方だと改めて思いました。

また、園長先生ご夫婦はわたしたちの仲人でもあります。
わたしと夫が出合ったのが保育園でしたから^^;
そんなことで、退園して27年経つ今も数年ごとには保育園を訪れることがあり、いつもの笑顔で、大きな声(耳が遠くなっていた)で、「どうや、元気か?旦那も元気にしてるんか?」から始まり両親のことや子供たちのこと、仕事のことをちゃんと覚えていてどうしているか聞いてくださいます。
そして、楽しい思い出話も・・・

もう、保育園に行ってもお会いすることはできないのですね。
そして、来年のお正月には毎年はがき一面に時世の問題点や展望をぎっしり書かれた年賀状が届かないのですね。
寂しくなります。

ただ、脳梗塞で倒れられて1週間、苦しみもなく逝かれた穏やかなお顔にホッとしました。
いつものにこやかな艶やかなお顔のままで・・・

園長先生、長い間お疲れ様でした。
そして、ホントにお世話になりありがとうございました。
園長先生のご冥福を心よりお祈りいたします。(合掌)

by coo-sora | 2009-12-06 00:52 | 想ひ