乳がんの最新治療について
今日はあけぼの滋賀主催の講演会に行ってきました。
講師はわたしの主治医である加藤乳腺クリニックの院長です。
テーマは「HER2と乳がん治療。ASCO2007 Topics。」の二つです。
まず、ハーセプチンの仕組みの説明がありました。
「HER2蛋白の受容性が高い=癌の悪性度か高い=効果は高い」という矛盾はあるものの
「ハーセプチン+タキソール」の使用は再発・転移の場合は大変有効であること。
また同じく術後の予防にかなり効果があること。
ハーセプチン+タキソールの1年~2年投与で
術後5年の再発がタキソール単独が67%に対し85%抑えられたとのこと。
術前の投与では25%が65%の人が癌が消えてしまったとのことなどが報告されました。
本来、年内に保険適用になるはずでしたが遅れているらしい。
来年の早いじきにはなるそうです。現在1本7万円くらい。
<今後期待出来る新薬として>
① タイカーブ・・・腎臓癌用からスタートして乳がんにも使用されるようになる。
② アバスチン・・・がん細胞への血管新生を抑制する薬。個人輸入で30万円~40万円。
まもなく認可されるだろう。
③ イクサベピロン(Ixabepilone)・・・タキサン系の進化版
1ヶ月前にアメリカで承認されました。
日本ではphase2の段階(どれ位の量が日本人には適しているのか?の検査段階)だそ うです。
使用はゼローダ+イクサベピロンでかなりの効果が得られる。
しかし副作用としては白血球が下るそうです。
<その他の関連ニュース>
① ダイエット(50歳以上の閉経後)+運動(1日40分)=再発が40%減少
② ビタミンD・・・60%の再発減少
日光に当たるとコレステロールがビタミンDに変わる。
③ ホルモン治療の副作用(ホットフラッシュ)の強い人の方が再発は少ない。
④ タキソール3週ごとの治療より1週ごとの方が効果が倍近い
また、加藤医院の新しい試みとして
①オンコサイコロジー・・・京都府立医大の精神科と一緒に来年の2月からグループ療法をスタ ートする。
②タキソール等の脱毛を減少させる機械(Digni cap)をスウェーデンから輸入して既に効果を上げている。
以上の報告がありました。
既に耳にされていることもあると思いますが、参考になればと記載しておきます。
このあと、あけぼの会の忘年会がエストピアホテルで行なわれました。
和やかな中にも楽しい会となりました。
そして、カラオケへ。
わたしは、カラオケは遠慮して、友人と約束していたライブに大阪へ出かけました。
「Skoop On Somebody」のちょっと早いクリスマスコンサートです。
そのお話はまた次回に・・・。
帰りに寄ったヒルトンプラザにて。
ピンクリボンのクリスマスツリーです。
by coo-sora | 2007-12-17 00:47 | 乳がん