ありがとう

なんていい笑顔なんだろうか・・・
Mさんの遺影は3年前に彼女がイタリア旅行に行ったときのものでした。
ご主人が以前から決めていたものだと仰ってました。

彼女がイタリア旅行から帰国したすぐあと
彼女はとても嬉しそうに話をしてくれました。
「どんどん転移すると諦めることが多くてダメかと思ってたけど行けたよ!
がんだからって早くに諦めたり、がん患者だからって自分を甘やかしてないで
やりたいことしないとあかんね。
ちょっと無理して頑張ったらまだまだ行ける所もやれることもあるよ!」って。
わたしはその言葉に背中を押されて昨年はフィンランドへオーロラを見に出かけたのです。

そして
昨日、彼女が献眼されたことを知りました。
すっかり忘れていたことでしたが
話したことがありました。
それは、わたしからでした。
わたしはずっとドナーカードを免許証と一緒に携帯していました。
でもある日、何故か悲しくて腹が立って破って棄ててしまいました。
がんになると臓器提供はできません。
抗がん剤を使ってると輸血もできない・・・
なんて役立たずな人間になってしまったのだと・・・
わたしはそんなことを彼女に言いました。
すると彼女はニコッと笑いながら
「目は大丈夫よ!!」って。

そんなエピソードがいっぱい思い出されてまた涙が溢れてきます。

よく言いますよね。
どんなふうに死んだのか・・・より
どんなふうに生きたのか・・・のほうが大切だよって。
そうだなぁと思ってはいても正直あまり実感がなかったです。
どう違うのかも分かってなかったし。。。
でも彼女の存在は彼女の生き様を、どんなふうに生きたのかがどれほど大切なのかを教えてくれたものでした。
彼女を知る人たちにとって彼女の存在はとても大きなものでした。
それは同じ病に立ち向かってるからだけじゃなく
人としてどう生きるのかを示してくれていたからだと思います。
彼女がわたしに、わたしたちに残してくれたこと
わたしたちに伝えてくれたこと
わたしたちに教えてくれたことを心に刻んでまた一歩を踏み出そうと思います。

まだ涙がこぼれます。
あなたが残してくれた大切なことをひとつずつ思い返しながら・・・

『花は忘れず咲いてくれる。鳥は必ず啼いてくれる。それを忘れずに、私も生きていこうと思う。』
あなたの最期のメッセージを何度も読み返しています。

「ありがとう」  そして  「おつかれさまでした」
[PR]

by coo-sora | 2011-06-20 22:54 | 想ひ